インサイト戦略
フランス市場への参入:規模の前に、受け入れられること
海外ブランドは、露出を買うだけではフランスに根づきません。まずコミュニティに受け入れられ、それから規模を広げるのです。MelGeekのフランス参入の準備と、アジアのパブリッシャーとの仕事から学んだことをまとめます。
- 1,000+
- MelGeekの発売前に獲得したリード
- 222,000
- Japan Expo 2026の来場者数(約)
3つの取り組みを、同時に
製品の現地化、流通、コミュニケーションと、順番に進めたくなるものです。私たちは、製品、ブランドの魅力、フランスでの最初のエコシステムの3つを、発売前に並行して進めます。製品はあくまでブランドのものです。私たちは、フランス市場がその製品に何を求めているか(MelGeekの場合はAZERTY配列)をお伝えし、製品が受け入れられる土壌をつくります。
中国のゲーミングキーボードブランドMelGeekの場合、具体的には、ブランドとともにAZERTY版を策定し、第1弾をデザインし、Japan Expoに出展し、製品を囲むクリエイター交流会を開き、Sheshounetとのコラボレーションを実現しました。この段階の成果は、1,000件以上のリード獲得と、40組以上のクリエイターの参加です。
小さく始め、現地へ足を運ぶ
アジアのパブリッシャーには、ほぼ必ず、対象を絞った最初の施策から始めることをご提案します。私たちの仕事の進め方を示せますし、調整コストを抑えられます。そして、距離があるほど不足しがちな信頼を築けます。
役に立つ習慣が2つあります。ひとつは現地に行くこと。2026年夏には上海と深圳を訪れ、パブリッシャーやスタジオと会いました。もうひとつはブリーフを書き直すこと。自動翻訳されたブリーフは曖昧さを生み、フランスのクリエイターが何度もやり取りをして補うことになります。私たちは現地の文脈に合わせて書き直してから、クリエイターに渡します。Influenceのページでご紹介しているキャンペーンのうち、崩壊:スターレイルとNTEは、アジアのパブリッシャーのタイトルです。
良い日程は早く埋まる
2026年7月のJapan Expoには、約22万2,000人が来場しました。ブースの交渉と制作は、数か月前から始まります。また、クリエイターの10月から12月の枠はすぐに埋まります。複数のタイアップをまとめて予約すれば、双方にとって見通しが立てやすくなります。秋になってからクリスマス向けの相談をするブランドは、最良の枠を逃すことが少なくありません。
直接依頼か、エージェンシー経由か
パブリッシャーがクリエイターに一人ずつ連絡することはできます。しかし、起用したいクリエイターの多くは事務所に所属していて、結局はエージェンシーと話すことになると気づくはずです。私たちがその立場なら、個別に直接あたるのではなく、市場ごとに信頼できるエージェンシーを数社選びます。時間の節約にもなります。